挑戦者の不在

挑戦マインドのある社員がいない。中小企業では嘆かないところはまずないと言えるほど、企業運営成功への本質的問題です。

この問題の元凶はなんでしょうか。各社員個人の資質問題として捉える考え方もありますが、殆どのケースでは会社組織の有り方が根源となっています。失敗が許されない風土組織では誰一人挑戦はしません。

経営者は挑戦することに対しては決して保守的になってはならず。企業の永続的発展のため積極化することは必須となります。新たな成功は数多くの新たな失敗の上にしか創り上げることはできません。

成功を増やすための前向きな失敗を組織が重ねていくために必要なことは、組織のハードとソフトを整えること。

ハードとしては、挑戦を組織的に量産できる組織構造を作ること。チャレンジに会社側が投資してくれない、チャレンジして失敗した者が一人責任を取らされ割を食うようなことがないようにします。

また、適正な評価制度など挑戦のモチベーションを支える人的資源管理の仕組みも整えます。これによって、毎日目の前の仕事に追われてチャレンジするどころではないといった考えから、新たな付加価値を生む仕事にこそより高価な価値があるという考えにシフトさせることが出来ます。

ソフトとしては、挑戦が推奨されよい事とされる組織風土、企業文化を意識して醸成していくことが大切です。チャレンジしようとすると保守派や反対勢力に邪魔されるようであっては、誰も何もしなくなるのは当然です。何もしないことの方がリスクであると誰もが考える組織文化を目指しましょう。